トランプ大統領が勝利した2016年11月9日には日経平均が919円も下落。予想外のトランプ氏の勝利に、金融マーケットが敏感に反応しました。不安になると、そこから逃れようととりあえず株を売って、一回株を手仕舞う人が多いためです。
イギリスのEU離脱の国民選挙の騒動のときも、多くの人がEUに留まることを予想していた中、想定外の結果に人々は混乱しました。せめて暴落するのを防ぐため、恐ろしくなって株を売ってしまう人が殺到し、それが原因でさらに暴落してしまうのです。
一瞬ですが、ドル円が101円まで円高になりました。そして、11/11現在は106円まで円安に戻しています。トランプ大統領の政策の方針が固まるまで、この乱高下は続くと予想されます。トランプ氏のどんな公約がどんな優先順位で実行されるかによって、敏感な反応を示す時期が長く続くでしょう。これは、株式投資に対する考え方も長期的な目で判断しなければいけなくなりそうです。まだ今は、慌てて売買することは避けて、様子見でいたほうがよいようです。
長い目で見れば、トランプ大統領の政策が有利に働き、株価を上げる分野も出てくるでしょうし、逆に将来の可能性の芽を摘まれてしまう分野も出てくるかもしれません。焦って売買せず、動向を見極めることが必要になりそうです。
トランプ大統領の公約
トランプ大統領の公約の、基本方針は「アメリカ第一主義」です。
- 現在の40%近い所得税率⇒25%に引き下げ
- 法人税率⇒35%から15%に引き下げ
- 低所得の家計や個人には非課税
- 相続税は廃止
- TPP法案は離脱する
- アメリカ内のインフラ投資を拡大させる
- 減税と規制緩和で成長率を3.5%に
- 国内の化石燃料採掘を強化
- 地球温暖化はパリ協定から離脱
つまり、極端な言い方をすれば、アメリカは海外と協調しなくても国内だけで頑張るべきだ!他国を気にせず国内生産(GDP)をあげよう!ということです。ただ、実現できるものと出来ないものと実際には出てくるはずです。アメリカは駆け引きの国です。日本にとって有利に働くこともあれば、不利になることももちろん出てくるでしょう。
慌てて株式を売買することはやめ、落ち着いて株価の動きを繊細にチェックすることが重要になるでしょう。下落をしたらしっかりとロスカット出来るよう、相場に合わせてすぐ動けるように備えておくことが肝心です。
日経平均が15,921円を割り込んだら、下降トレンドになる予想を立て、下げ相場に備えます。
いろいろな事件、事故、ニュース・・・マーケットは常にあれる原因を抱えています。
長年の経験で、このようなときはどうすればいいのか備えの仕方がつかめてくるので、コツがわかっている方はこのような相場でも大きく儲けることができます。
ですが株式投資の初心者の方は、慌てて動いてしまって大損をすることもあるかと思います。
そんな、「株式投資」の思考能力を育てるために、無料で出来る勉強方法として「株の学校ドットコムの無料メルマガ」を私はおすすめします。しっかりと資金の管理をして、このような相場でも生き残っていく経験を積めば、暴騰でも暴落でも、冷静に判断してチャンスをつかむことが可能です。
今回の大波乱をしっかりつかめるようになるために、株の基本を学んでみてはいかがでしょうか?